福祉系国家資格、介護福祉士とは

福祉系国家資格は3つある。社会福祉分野全体の知識を有する社会福祉士。精神保健福祉分野の専門家、精神保健福祉士。そして介護職の専門家であることを示す介護福祉士だ。介護福祉士以外は専門学校、大学などで試験に必要な単位を履修していないと受験資格がないが、介護福祉士は専門学校などのルートとは別に実務経験が3年以上で研修を受ければ受験資格を得ることができるのが大きな特徴である。

更におすすめなのが合格率が非常に高い国家資格である点だ。社会福祉士が2~3割、介護支援専門員が1~2割の合格率で推移しているが、介護福祉士は60%前後で推移している。受験すれば半分以上は合格するという資格だ。運転免許並みの合格率である。ということは非常に門戸は広く設定されていると考えることができるのだ。

介護職をされている人で所有されていない人は是非狙ってみると良いだろう。ただし介護福祉士は名称独占資格なので、資格を取ったからといっても特定の業務を独占的に行えるわけではないのだ。端的にいえば資格取得前後で業務内容が大きく変わるかといえばそうではないのだ。業務内容が資格の有無に関わらないため、なんだか取らなくてもいいような気もするかもしれないが、持っているのと持っていないのとでは現場ではともかく、就職面接の時に差が付くのだ。無資格では書類選考でふるい落とされる可能性があるからだ。資格は持っていて邪魔になるものではない。